ヤゴ
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ヤゴが羽化失敗したらどうなる?羽化しない原因

ヤゴ羽化失敗してしまうとどうなるのか、また羽化しないヤゴは何が原因となっているのかをご存知でしょうか。昆虫は割と身近な生き物ですが、昆虫の中には肉食性だったり水中で生活するものも存在するなど、とても魅力的な種類が数多くいます。

トンボの幼虫であるヤゴもその1つであり、独自の習性を有していたり、人を惹きつける興味深さがあります。ヤゴの観察は理解を深めるのに役立ちますし、飼って育てることもできますから、失敗の可能性があるとしても、その挑戦をしてみる意義は大きいです。

この記事を読むと、ヤゴが羽化失敗した場合に生じる問題点や、羽化しないヤゴの原因について具体的に分かるようになります。

ヤゴが羽化失敗すると奇形になる

ヤゴは羽化失敗してしまうと、奇形になることが広く知られています。ヤゴは脱皮と同様に羽化も命がけですから、羽化失敗は致命的ですし、時に命を落としてしまうこともあります。その為、ヤゴが羽化不全状態になると半分だけ羽化に成功していたり、この状態で水に落ちて浮いたままになるケースが少なくないです。

ヤゴは羽化の際に水から上がる必要があるので、枝のように何かに掴まることが不可欠です。しかし、例えばプールのような場所だと、壁が垂直で掴まるのが難しく、羽化の途中でヤゴが滑って落ちてしまうことが起こります。

勿論、ヤゴの羽化失敗の原因はこれだけではありませんが、いずれにしてもヤゴが羽化失敗すると色が赤く変わり羽化不全の中途半端な奇形状態のヤゴとなります。羽化の際にヤゴは水面を出ますが、この段階でエラ呼吸から肺呼吸へと変化します。

その為、落下などによって再び水中にヤゴが潜ってしまうと、呼吸ができなくなる結果に至ります。トンボになって羽ばたく為には、ヤゴの状態から羽化に成功する必要がありますから、最後まで落下することなく羽化しきることが重要です。逆にいうと、ヤゴが羽化不全で奇形になってしまったものは、落下などの理由で羽化失敗が起こっていることを意味します。

ヤゴの羽化失敗による奇形は他にも、羽のねじれ目の位置の変化など様々症状となって現れますから、死骸を見つけた時にこのような特徴が観察されれば、奇形だと判別可能です。実際にどのような姿になるかは、ヤゴの個体差があるので一概に断定はできませんが、通常とは明らかに異なる姿になるのは確かです。

ヤゴが羽化しない原因は羽化スペースの広さが足りないことが多い理由

ヤゴが上手く羽化しないとしたら、その原因の1つには羽化に必要なスペースが不足していることが考えられます。ヤゴは水中から出て羽化を始めることになるので、まずは枝など長さが十分な足場が必要です。ヤゴが羽化するための棒は、底から10cmほどは必要ですし、更に水面に出る状態が望ましいですが、長さが不十分だと上手く羽化できない恐れが強まります。

また、ヤゴの飼育においてしっかりと羽化させる為には、割り箸などを立て掛けるスペースが欠かせないです。つまり、棒の深さと共にスペースの広さが羽化の条件ですから、仮にもし羽化しないヤゴが発生する場合は、スペース不足を疑うことができます。

羽化の際にはヤゴは突発的に体を動かしますし、ヤゴが羽化に成功した後は羽を広げる必要があるので、やはり余裕を持って広さを確保することが大事です。ヤゴの飼育環境可では特に、このスペースが羽化の成功率を大きく左右しますから、羽化しないヤゴを見つけたらこの点を確認してみましょう。

ヤゴが羽化するための条件さえ揃えば、自然と成功率は上がるものですし、失敗する理由自体がなくなります。ヤゴの個体に問題がある場合は別ですが、そうでなければ上手くいくはずで、やがて羽を広げてトンボとして飛び立ちます。

広さが原因でヤゴが羽化できないのはかわいそうですから、窮屈な環境で飼育しているとしたら、環境を整えてあげることが大切です。トンボの幼虫は小さいとしても、意外に思った以上のスペースを求めるので、狭くても大丈夫と思い込まない方が良いでしょう。失敗には何でも原因が存在するので、1つ1つ疑って確認を行うのが理想的です。

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