カマキリが卵産んだ後と縁起の良い卵のうの由来をご存知でしょうか。カマキリは、日本のみならず世界各国で縁起の良い昆虫としてシンボル化されているこもが多いです。
この記事を読むと、カマキリが卵産んだ後どうなるのかという事と縁起の良い卵のうの由来について知ることが出来ます。
カマキリが卵産んだ後メスはどうなるのか
カマキリが卵産んだ後メスはどうなるのか、詳しくご紹介していきます。カマキリが卵産んだ後、メスはそのまま死んでしまうのでしょうか。そのように思っている人も多いようです。
人間であってもそうですが、やはり昆虫の産卵というのは一生の中でもとてもエネルギーを使います。しかも、カマキリのメスは1度に約200~300個もの大量の卵を産むわけですから、産卵後は力尽きて死んでしまうと考えるのも無理もありません。でも、実際はそこのところどうなのでしょう。
まず、メスのカマキリの産卵の時期についてですが、9月から11月にかけてが産卵の時期になります。この時期には、お腹を大きく含ませたメスのカマキリを数多く見かけるようになります。
しかし、不思議なことに産卵シーズンにはオスのカマキリ姿を見かけることはほとんどありません。その理由は捕食されたか、寿命を迎えたかのどちらかで、メスよりも短命なのです。
カマキリのメスの方も産卵を終えると、即座に死ぬわけではないですがぐったりとしてしまいます。やはり、1度に約200~300もの卵をメスのカマキリは産むわけですから、力を出し尽くしてしまったのでしょう。明らかに元気が無くなってしまいます。
産卵後のメスのカマキリはじっとして、時々敵が迫ってこないか確認するためにほんの少し顔を動かす程度で、後はほとんど動くことが無くなってしまいます。ただ、じっと同じ場所にいるだけです。もう動き回る体力が残されていないのかもしれません。そして、その後しばらくすると、静かに寿命を迎えます。
このようにカマキリの一生はとても短く、春から秋にかけての半年程度です。カマキリのメスはたくさんの卵を産みますが、成虫まで育つのはわずか数%程度と言われており、運よく生き延びて成虫になっても、次の世代の子どもを産むための毎日で一生を終えてしまいます。
カマキリの縁起が良い卵のう
カマキリの縁起が良い卵のうは、どうして縁起物のシンボルになったのかその理由をご紹介していきます。夏から秋にかけてカマキリの卵のうが公園の木々や家の壁など、けっこう目のつく場所で見かけるようになります。
カマキリの卵のうの中には約200~300個もの卵が入っており、側面は硬い壁で内面はクッションの役割のある気泡に包まれて守られています。カマキリが大好きな人ならともかくも、多くの人はあの茶色い袋状のカマキリの卵のうを見たとき、少し気持ちが悪いと思ってしまうのではないでしょうか。
どうしても見た目がちょっと気持ち悪いカマキリの卵のうの泡泡な外観から、生理的に受け付けないという人もいることでしょう。ところが、このカマキリの卵のうは縁起が良いと言われているのをご存知でしょうか。
カマキリの縁起が良い卵のうは、子宝の象徴です。カマキリの卵のうが縁起の良いものとされる理由は、たくさんの子宝に恵まれると信じられているからです。
確かに、卵のうから数珠つなぎになって小さなカマキリの赤ちゃんが生まれてくるのを見れば、子宝に恵まれる縁起の良いものという発想が生まれても不思議ではありません。
このような子宝に恵まれる縁起の良いものという目で見ることができるようなると、これまでカマキリの卵嚢が気持ちが悪いと思っていた人でも、少し見方が変わってくるのではないでしょうか。
また、この卵のうだけでなく、カマキリそのものが不思議な力を持つ昆虫だという見方もあります。たとえば、カマキリが手(鎌)をこすり合わせるようにしている姿が縁起の良いとされています。
このようなカマキリが鎌を擦り合わせる姿は、まるで何かを拝んでいるようだということで、カマキリは別名拝み虫と呼ばれていたり、また古代ギリシャでは予言師や占い師のシンボルとしてカマキリが扱われることも少なくありませんでした。