ヒラズゲンセイとは、毒を持ち寄生する生態のあるツチハンミョウ科の仲間の甲虫です。ヒラズゲンセイはその見た目がクワガタにそっくりなので、珍しい赤いクワガタムシと間違われがちですが、触るだけで毒の影響を受けてしまうちょっと厄介な昆虫です。
この記事を読むと、ヒラズゲンセイとはどんな毒性がありどんな生態の昆虫であるのか衝撃的な事実を知ることが出来ます。
ヒラズゲンセイとはどんな毒性か
ヒラズゲンセイとは、どんな毒性を持つ昆虫なのかをご紹介していきます。ヒラズゲンセイは、ツチハンミョウ科に属する毒虫であり寄生型の昆虫です。これだけ聞くと、ヒラズゲンセイの生態的な特徴は最悪なイメージですよね。
ヒラズゲンセイはその見た目が真っ赤な赤いクワガタムシの様な容姿なので、ついつい珍しいクワガタムシと間違えて触ってしまいがちな注意点があります。しかし、ヒラズゲンセイは体液に毒性がある生態特徴があるので噛まれなくとも触るだけで水膨れなどが発生してしまいます。
さて、気になるヒラズゲンセイの毒性ですが、毒があるところは体全体にあってやや黄色味の毒液を持ち即効性があるのが特徴です。ヒラズゲンセイの毒液が皮膚などに触れると数時間ほどで水膨れが発生して、粘膜に毒液が付着するとたった数分から数十分で水膨れを引き起こします。
ただし、誤ってヒラズゲンセイの毒を飲んでしまった場合には緊急性が必要となるので即病院へ行く必要があります。ヒラズゲンセイの毒は体外に付着しただけでもその浸透スピードが早いので、飲み込んでだ場合にはけっこう危険です。
ちなみにヒラズゲンセイの毒は、体全体から出ているのですが特に足の関節の間やボディの節々から出て来ますので、触るだけでも毒液が付着するという厄介な性質があります。
ヒラズゲンセイとはどんな生態か
ヒラズゲンセイとは、どんな生態を持つ昆虫なのかをご紹介していきます。ヒラズゲンセイはとても変わった生態特徴があり、幼虫のうちは農作業をする人あるいはガーデニングや野菜栽培を楽しむ人にとって益虫なのですが成虫になると害虫へと変化します。
他のヒラズゲンセイの生態としては、毒虫かつ寄生虫でもあるため強烈なイメージです。ただし、ヒラズゲンセイが寄生する宿主は人間ではなく、クマバチの巣となります。
つまり、ヒラズゲンセイはクマバチと共に成長するという生態的な特徴があり、クマバチが過ごしやすい環境下に集まる昆虫です。ヒラズゲンセイはまず地の中に数千個もの卵を産んで、孵化した幼虫は花の花粉に紛れてクマバチの成虫を待ちます。
ヒラズゲンセイの幼虫が花粉集めに来たクマバチを見つけると、すかさずクマバチに移って巣へと浸入していきます。クマバチの巣に浸入できたヒラズゲンセイの幼虫は、イモムシ型に成長してクマバチの卵や花粉を食べて成虫になっていきます。
ここで、ヒラズゲンセイはクマバチの巣に寄生する生態特徴がありますが、クマバチ意外にも花粉集めをする昆虫は沢山います。しかし、残念なことでありますがヒラズゲンセイの幼虫がクマバチ以外の花粉集めに来た昆虫に移ってしまうと、クマバチの巣に侵入できないためそのまま飢えてしまいます。
運良くクマバチの巣に侵入することができたヒラズゲンセイの幼虫だけが、成虫へと成長することができる何ともハイリスクな生態的な特徴がある昆虫です。以上が、ヒラズゲンセイの生態特徴と衝撃的な成長スタイルの事実でした。
