カマキリがエサ食べない時には、どういった原因や理由があるのかご存知でしょうか。実際にカマキリが餌を食べなくなるには、大きく2つの理由があります。ある日突然、エサをカマキリが食べなくなってしまったら困ったもので、普段通りのエサを与えてもお腹が空いているはずなのに見向きもしなくなります。
この記事を読むと、カマキリがエサ食べない時の原因や理由がわかり、その対処方法として再び餌を食べるようになるコツを知ることが出来ます。
カマキリがエサ食べない時の原因や理由
カマキリがエサ食べない時の原因やその理由について、解説していきます。カマキリは幼虫と成虫によって食べるエサが違います。カマキリは幼虫成虫問わず、いずれも肉食系です。
カマキリの幼虫は、アブラムシやタカラダニなどのような手近なおとなしい小さな生き物を餌にします。そしてカマキリが成虫になるとバッタやコオロギ、チョウ、ガなどの大型昆虫を食べられるようになり、稀に自分より大きいクモなども食べてしまいます。
そんなカマキリがエサ食べない時の原因や理由は、大きく2つの可能性があります。
1つ目のカマキリがエサ食べない時の原因や理由は、エサの種類に飽きたというものがあります。カマキリを飼っていると餌の調達が大変で、ペットショップにも在庫の種類が少なく、毎日コオロギやミルワームなどばかりあげていないでしょうか。
そういった場合は、毎日同じエサとなる昆虫にカマキリが飽きてしまい、お腹を空かしていても見向きもしなくなり手をつけない可能性があります。
2つ目のカマキリがエサ食べない時の原因や理由は、寄生虫に体内を食い荒らされているというものがあります。これは、野生のカマキリに起こりうる問題です。カマキリに寄生する昆虫は、ハリガネムシと呼ばれる寄生虫が多いです。
カマキリに寄生するメカニズムは、カゲロウがハリガネムシを食べ、そのカゲロウを主食とするカマキリが食べるために、カマキリがハリガネムシにとっての最後の居場所となります。
最後には、カゲロウ経由で寄生したハリガネムシがカマキリの内臓を食い荒らして死に至らしめる事となります。寄生虫のハリガネムシは水中に生息し、大きさもその時点では数ミリしかないのでボウフラや、カゲロウなどに食べられるのを待ちます。
そのハリガネムシを食べたカゲロウがカマキリに食べられ、成長の具合を見てカマキリの体内で成長します。そうすると、カマキリがエサを食べていても実は寄生虫のハリガネムシがカマキリの体内でその餌を食べているのです。
そうしてハリガネムシが成長すると、カマキリの体内の内臓や脳のタンパク室を食い荒らし、エサを食べなくなるばかりか死に至ります。ちなみに、ハリガネムシはカマキリの脳を操作して水の中に飛び込ませて、ハリガネムシ自身はカマキリのお尻から水中に脱出して、水中に戻って卵を産みます。
カマキリがエサ食べない場合の対処方法
続いて、カマキリがエサ食べない時の対処方法について解説していきます。エサ食べないカマキリに対しては、私達が飼育している場合にはどうしたらまたエサを食べてくれるのでしょうか。
一般的には、カマキリはコオロギやボウフラなどの動く昆虫が好きで、ペットショップでも肉食性昆虫用のエサが売られているので良いものをあげたくなります。ですが、それらを食べない場合は、カマキリのエサの種類を変えてみることが重要です。
カマキリに与える違うエサとしては、私達が普段食べるものの一部をスーパーで買ってきても問題ありません。例えば、無糖ヨーグルトはカマキリが喜んで食べてくれます。誤って有糖のものをあげないように！
また、かまぼこも良いです、これはかまぼこの元となるスケトウダラ等の魚や匂いが生き物を連想させてカマキリの食いつきがいいのかもしれません。さらに、ハムなどの豚肉やササミなどの鶏肉もカマキリはよく食べてくれます。
これらのカマキリのエサの代用は、ペットショップでコオロギを買ってくるよりもコストが安いですが、それが飽きてしまってもまずいので、交互にあげるのがいいかもしれません。
カマキリは動かないもののエサについては、ただ渡しても反応してくれないので、紐や竹串につけて、ゆらゆらと動かすと生き物と思い込んで反応してくれるので、この習性を生かして食べさせてあげましょう。
また、コウロギでもカマキリの食欲をそそる方法があります。ハチミツと水を用意してハチミツ水に溶かします。コオロギをいつも食べさせる時のようにコウロギを切断して、切断面にハチミツ水を付けてカマキリに食べさせてあげましょう。
このとき、動かないエサの食べさせ方とは逆に動かさないようにします。カマキリが飼育者の持つエサに気付いてしまうと、激しく抵抗してしまうからです。以上が、カマキリがエサ食べない時の対処方法ですがヨーグルトやハムなどは主食とせず、緊急処置として与える餌であることを知っておいてください。
