ヒラズゲンセイの値段と漢字での書き方、採集のコツについてご存知でしょうか。ヒラズゲンセイは赤いクワガタムシとの別名があるほど、クワガタにそっくりな珍しい昆虫です。
そのため、昆虫コレクターの間では標本として稀少性の高さと美しさから高い値段で取引されています。この記事を読むと、ヒラズゲンセイの値段と漢字の表記そして採取のコツを知ることが出来ます。
ヒラズゲンセイの値段と漢字
ヒラズゲンセイの値段と漢字表記についてご紹介していきます。ヒラズゲンセイの値段は、同じツチハンミョウ科の仲間と比べて高額です。ツチハンミョウ科の昆虫は様々なカラーバリエーションがあって、昆虫コレクターの中でも人気の高い種類となります。
そんなツチハンミョウ科のヒラズゲンセイですが、見た目がクワガタムシそっくりなので「赤いクワガタムシ」との別名がありますが実際にはクワガタ類とは異なる昆虫です。
そして、気になるヒラズゲンセイの値段ですがその他多くのツチハンミョウ科の標本と比べて約8倍~10倍ほどの価格となっています。ヒラズゲンセイは体全体に毒を持っているので、触るだけでその毒が浸透する性質があるため、生きた個体ではなく標本として販売されることが多いです。
しかし、ヒラズゲンセイ自体がとても珍しい昆虫なのでなかなか販売されていないのが実情であり、標本個体があったとしても値段が1匹あたり1万円前後します。ヒラズゲンセイは、見た目がとても標本映えする鮮やかな赤色をしているので稀少性と加えて美しさもあるのが人気です。
ヒラズゲンセイを漢字表記は、「平頭芫青」となります。その「平頭(ひらず)」の漢字の通り、ヒラズゲンセイの頭は、平べったく薄い頭の構造となっています。「芫青(げんせい)」はツチハンミョウ科全般の種類を表す漢字です。
ヒラズゲンセイ採集のコツ
ヒラズゲンセイ採集は、コツを知っているのと知っていないのとでは発見できるかどうかが大きく変わってきます。ヒラズゲンセイを採取しようにも、とても珍しく個体数がそれほど多い種類ではないので生態的な特徴を知っていないと採取することが困難な昆虫です。
ヒラズゲンセイを採集するためには、まずヒラズゲンセイがどこにいるのかという事を知る必要があります。ヒラズゲンセイは成虫になるまでは、自分自身でエサを集めたり取ったりすることができません。
そのため、ヒラズゲンセイは幼虫から成虫までの成長期間はクマバチの巣に寄生をして、花粉やクマバチの卵といったものをエサとして成長していく特徴があります。
これらの生態的な特徴を踏まえて、ヒラズゲンセイ採集するためのコツはクマバチの巣を探すということが最も効率的な方法です。ヒラズゲンセイはクマバチの巣に寄生するので、クマバチが巣を作りやすい割れ目のある木や穴の開いた木などを探すと見つけやすいです。
ヒラズゲンセイは7月頃にかけて成虫へと成長するので、この時期にクマバチの巣を探して覗き込むとヒラズゲンセイの成虫が採取しやすいです。ただし、ヒラズゲンセイの成虫は体全体に毒を持っているので、触れるだけで水膨れとなるため注意が必要です。