カマキリ
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カマキリの卵の位置で分かる雪との関係の秘密

カマキリの卵の位置で分かるとの関係の秘密をご存知でしょうか。昔からカマキリの卵の位置で、その年が大雪になるのかそうでないのかという目安となってきているお話があります。

この記事を読むと、カマキリの卵の位置と場所について理解でき、雪との関係の秘密を知ることが出来ます。

カマキリの卵の位置と場所

カマキリの卵の位置と場所ついて、どいうった所を好んでカマキリが卵を産むのかを詳しく解説していきます。カマキリの卵は、卵鞘(らんしょう)という頑丈なスポンジ状の袋で覆われていて、外敵や木の枝、草などから守ってくれるはたらきをしています。

かまきりの卵の位置は地上から約50~250cmほどの木の枝や幹、草などの場所にある場合が多いです。このカマキリが卵の位置は、何となく適当に決められるのではありません。

カマキリは木の弁の位置に卵を植え付けると言われていますが、弁とは木が地中から吸い上げた水が、そこから下に落ちないようにするためのもので卵が水分に困らないように工夫がされていると考えられています。

木は、日が照って体内の水分が少なくなると地中から水を吸い上げますが、地中の水分の量が十分にあればいつでも水を吸い上げられるから弁の位置が低くなるし、地中の水分の量が少ないようであれば弁の位置は高くなります。

カマキリは、その種類によってどこに卵を産むかが異なってきます。オオカマキリは、ススキの枯れた茎や細い枝に産み付けられることが多いです。野原や稲刈り後の水田を訪れてみると、大カマキリの卵を見つけることが出来るかもしれません。

それに対して、ハラビロカマキリは建物の外壁や木の枝や幹に卵を産み付けることが多く、雑木林に行ってみると案外簡単に見つけることが出来るかもしれません。あまり太陽が当たらない建物の外壁に産むこともあれば、変わったところでは電信柱に卵を産み付けるものもいます。

ハラビロカマキリの卵の位置に共通した特徴は、頑丈なところに産み付けていることで多少の風や雨でも振動することがありません。

カマキリの卵の位置で大雪が分かる説について

昔から、カマキリの卵の位置で、その年の雪と関係が分かると言われてきました。カマキリの卵が産み付けられる位置が高いと、その年の降雪量が多いという関係性があり、つまりカマキリは事前に予測して、卵が埋まらないような位置に卵を産み付けるのです。

カマキリの卵が雪に埋まってしまうと、いわゆる窒息した状態になるため孵化が非常に困難になってしまいます。カマキリはそれを避ける必要があるから、本能的に高い位置に卵を産み付けると考えられています。

地球全体の水分の量は常に一定で保たれているため、地中の水分の量が少なくなれば、その分大気中の水分の量が増えて降水量が多くなります。カマキリは、木の弁の位置から降水量を予測して、自分の卵を守るという方法を長い年月をかけて生み出したのでした。

最も、カマキリの卵の観測地点のほとんどが山間部であることから、山間部についての予測はできるものの平野部の予測をするためには、林相と地形の影響を考慮して、一定の補正係数をかけて計算しなければなりません。

具体的な補正係数としては、吹きだまりや吹きさらしによる補正や、樹高による補正、地形による補正を考慮する必要があると考えられています。このような補正をすることにより、予測精度が増すことになります。

しかし、一方で興味深いことにカマキリの卵の位置とその年の降雪量にはなんらの関係性もないという学説もあります。実際の研究からも、カマキリの卵を雪に埋もれた状態で孵化をさせたところ、実に98%の赤ちゃんカマキリが孵化したという研究結果もあり、諸説判断が分かれるところです。

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