ヒラズゲンセイ
記事内に一部プロモーションを含みます。

ヒラズゲンセイのクマバチ寄生と分布の秘密

ヒラズゲンセイクマバチ寄生分布には、とても興味深い不思議さがあります。ヒラズゲンセイは甲虫の一種であり、頭の牙と形がクワガタに似ているので「赤いクワガタムシ」と呼ばれることもあります。

基本的にヒラズゲンセイは暖かい地域に生息しており、年々徐々に分布が北上傾向にあります。この記事を読むと、ヒラズゲンセイのクマバチ寄生と分布の北上移動の秘密について知ることが出来ます。

ヒラズゲンセイのクマバチ寄生

ヒラズゲンセイのクマバチ寄生は、幼虫から成虫へと成長するためにとても重要な要素です。ヒラズゲンセイはクマバチの巣に寄生しなければ生きていくことができず、うまくクマバチの巣に寄生できなかった幼虫は死んでしまいます。

そのヒラズゲンセイのクマバチ寄生のメカニズムは、卵から孵った幼虫がクマバチの成虫に引っ付いてクマバチの幼虫が暮らす巣の中へと寄生します。ヒラズゲンセイがクマバチの巣に寄生するといっても、自らクマバチの巣を探し出して巣の中に浸入することはできません。

そのため、どうしてもヒラズゲンセイの幼虫はクマバチの成虫に巣の中まで運んでもらう必要があるわけです。さて、ここでクマバチの成虫はこんな厄介なヒラズゲンセイの幼虫を好き好んで自分の巣の中まで運ぶ訳はありません。

ヒラズゲンセイの幼虫はクマバチの成虫の花粉を集める習性を利用して、花粉に紛れてクマバチの成虫が飛んでくるのをひたすら待ち構えています。そして、花粉を取りに来たクマバチが花粉を集めに集中している間に、ヒラズゲンセイの幼虫がクマバチの体に引っ付くというメカニズムです。

運良く花粉集めに来たクマバチの体にヒラズゲンセイの幼虫が引っ付いて、クマバチの巣まで運んでもらえたらここで初めて寄生が成功となります。あとは、クマバチの巣の中でヒラズゲンセイの幼虫が、花粉やクマバチの卵を食べて成虫まで成長します。

ヒラズゲンセイの分布とクマバチとの秘密

ヒラズゲンセイの分布は比較的温かい地域となっていますが、近年の温暖化によって北上分布を広げています。しかし、ヒラズゲンセイの幼虫は自分で捕食してエサを取ることができないので、クマバチの存在がなければ生きていけません。

クマバチの巣に寄生することで初めて、ヒラズゲンセイの幼虫は生きていく権利を得られるようなものなのである意味とてもリスキーな運命を背負っています。というのも、ヒラズゲンセイの幼虫はクマバチの成虫に巣まで運んでもらって寄生することで成長しますが、花粉を集めに来る昆虫はクマバチだけではないという事です。

つまり、ヒラズゲンセイの幼虫が花粉に紛れてクマバチの成虫を待ち構えていたとしても、違う昆虫が花粉を取りに来てその昆虫に引っ付いてしまったら必然的にクマバチの巣へは寄生できなくなります。

そして、クマバチではなく違う昆虫にくっついて移動してしまったヒラズゲンセイの幼虫は、エサを食べることが出来ずに亡くなる運命となります。とてもリスキーな運命を背負ったヒラズゲンセイですが、分布を広げるのもクマバチ頼みという一面もあります。

ヒラズゲンセイが分布を広げるための条件として、クマバチが飛び交う環境クマバチの巣が必要となります。そのため、クマバチが好む環境あるいは住みやすい気候や地域かつ、運良くクマバチの成虫によってクマバチの巣までヒラズゲンセイの幼虫を運んでもらうという奇跡的な条件が揃って初めて分布を広げることが可能です。

そのため、ただ単に気候が温かくなって北上するというものではなく、そこにヒラズゲンセイの寄生先であるクマバチの存在の有無が北上分布するために絶対条件となります。以上が、ヒラズゲンセイのクマバチ寄生と分布の広がり方についての秘密でした。

ヒラズゲンセイの値段と漢字そして採集のコツ!ヒラズゲンセイの値段と漢字での書き方、採集のコツについてご存知でしょうか。ヒラズゲンセイは赤いクワガタムシとの別名があるほど、クワガタに...

【しつこい害虫退治は専門家へ♪】