ムカデに刺されたら放置すると、その跡がキズとして残るのか気になった方はいないでしょうか。ムカデはどこにでも侵入し部屋の中にも出没する昆虫のため、人が被害を受けることがあります。
ムカデは見た目の気持ち悪さもありますが、問題となるのはムカデに刺されたら処置をどうすべきかでしょう。正しい対応の仕方を知らないと、状況を悪化させてしまう可能性があります。大人だけでなく、子どもやペットなどがムカデの被害にあったときのことも考えなければなりません。
この記事を読むと、ムカデに刺されたら放置してしまうとどうなるか、そして刺されたら跡はどうなってしまうかがわかります。
ムカデに刺されたら放置するとどうなるか
ムカデに刺されたら放置してほったらかしにするとどうなってしまうのかを解説していきます。ムカデに刺されたら、すぐに適切な対応をしなければなりません。もし放置すると、患部が赤く腫れてくる恐れがあります。
ムカデは毒を持つ節足動物で、強い顎で噛みつき傷がついた部分に顎のところにある毒腺から毒を出し塗りつけてきます。だから刺されたような強烈な痛みが発生するので、注意が必要です。
ムカデに刺されたら痛みがズキズキと続くだけでなく、毒の影響から炎症やかゆみ、しびれなどを感じるようになります。ムカデに刺されてから何も処置や対応しなければ、腫れる範囲が広がりを見せていきます。毒がその部位にとどまらず、皮膚に浸透してしまうからです。
ムカデに刺されてしまって掻いたり冷やしたりといった行動は状態を悪化させるため、そのまま放置して何もしない方が良いのではないかと考えがちですが、毒の成分に対応しなければ早い回復は望めないです。
だからといって、むやみにムカデの毒を口で吸い出すような対応もしてはいけません。ムカデに刺されたからといって、口で毒を吸い出すと口の中が肌と同じような症状になってしまいますし、飲み込んでしまったら大変です。蚊に刺されたのとはわけが違うことを自覚して、慎重に対応しなければなりません。
アレルギー体質の人、以前にもムカデに刺されたことがある人がそのまま処置せずに放置するとショックを起こす可能性があります。ムカデの毒は蜂の毒にも似ている成分ですから、蜂に刺された経験があるなら放置するのは危険です。
ムカデに刺されてしまった場合には気分が悪いとか脂汗が出る、呼吸が浅くなるといった変調をきたさないか観察しましょう。体質によっては湿疹や、患部のほてりが出る人もいます。
ムカデに刺されたら跡はどうなるのか
ムカデに刺されたら、しばらく赤く腫れて痛みやかゆみが無くなってからも肌に跡が残る場合が多いです。炎症を起こしたり傷がついたりした場所は、皮膚を守るためにメラニン色素が生成されます。
皮膚は紫外線を吸収し、傷を負った肌がそれ以上過度なダメージを受けにくくするために、黒いメラニン色素を使って守ります。だからムカデに噛まれたことによって赤く腫れた部分が無くなっても、黒ずんだような色素沈着が残りやすいのが一般的です。
代謝がスムーズに行われている人は、数週間も経てば肌のターンオーバーにより新しい細胞と生まれ変わっていくためムカデに刺された場所が目立たなくなります。しかし、代謝のリズムが悪くなっていると古い角質がいつまでも残ってしまうので、何ヶ月経っても色素沈着が残ってしまいます。
ムカデの毒に対する対応を行っていなければ広い範囲に跡が残りますし、ムカデの強い顎で噛まれた部分が2箇所、点々と穴があいたようになります。適切にムカデに刺された時の対応ができていれば色素沈着もひどくならず、目立たない傷で済みます。
お子さんがムカデに刺された場合は患部を気にして触りやすいので、素手で触れないようにしなければなりません。毒に対する対応をしたら、ガーゼなどで患部を覆い引っ掻いたり触ったりしないようにすれば、色素沈着が少ないでしょう。
かゆみに負けて出血したらかさぶたができて、余計にムカデに刺された跡が残りやすくなるため、ムカデに刺されたら治療するとき以外はできる限り触らないことが大切です。服が擦れることも避けないと、炎症やかゆみが中々治まらず、長く続いて結局色素沈着につながってしまいます。
