ヤゴ
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ヤゴの羽化までの期間と時間について

ヤゴ羽化までの期間はどれくらいあって要する時間がどれほど必要なのか、ご存知でしょうか。ヤゴとは、水生昆虫でトンボの幼虫です。幼虫ですからいずれは羽化して成虫のトンボとなりますが、ヤゴの羽化までの期間は、種類や個体によってそれぞれ違ってきます。

そのためヤゴの飼育で成虫のトンボにするためには、それぞれの種類や個体に合わせて環境を整えてあげる必要があるものです。また、ヤゴの羽化がはじまり成虫になるまでに要する時間も種類や個体によって異なるもので、羽化の瞬間を見たい場合には、それぞれの特徴を理解しておくことが大切なことになります。

この記事を読むと、ヤゴの羽化までの期間がどれくらいのスパンがあるのかを種類ごとに知ることができ、羽化が始まってからトンボになるまでの所要時間の目安を理解できるようになります。

ヤゴから羽化までの期間を詳しく説明

ヤゴから羽化までの期間について、ご説明していきます。ヤゴはトンボの幼虫のことであり、水田や沼地などの水中で生息しています。ヤゴが羽化することでトンボとなるわけですがトンボの一生から見えれば、幼虫のヤゴでいる期間の方が長いものです。また種類によっても羽化までの期間は変わってきます。

日本最大の大型トンボであるオニヤンマの場合には、2年から4年をヤゴとしての期間で過ごします。幼虫の時の大きさは50mm前後にまで成長するため見つけやすく1年以上を過ごすため1年を通じて見ることができ、また北海道から沖縄まで日本全国で生息しており、ヤゴといえばオニヤンマであることがほとんどです。

赤とんぼと呼ばれるアキアカネは、約3ヶ月から6ヶ月を幼虫のヤゴとして過ごします。赤とんぼのヤゴは1年以内に成虫となるもので、成虫の姿を見られるのが3月から8月にかけての間です。多くの赤とんぼのヤゴは越冬し、春先から夏にかけて羽化してトンボになります。

クロイトトンボは比較的見かけることの多いトンボの一種で、黒い身体に胸部側面と腹部が青い姿をしています。クロイトトンボのヤゴの羽化までの期間は、1ヶ月半から1年です。他のヤゴと異なり、身体が細長い特徴を有しています。

ムカシトンボでは日本固有のトンボで、千葉県と沖縄県を除く地域で生息が確認されています。ムカシトンボはヤゴから羽化までの期間は5年から8年とされており、トンボの中ではヤゴの期間が最長です。

長期型のヤゴの場合には種類によって数年にわたって幼虫の姿で過ごし、また越冬するヤゴもいれば、1年以内に羽化するヤゴなどがおります。また同じ種類のヤゴによっても個体差や地域によってその期間は変わってくるものです。

ヤゴが羽化を始めてトンボになるまでに要する時間

続いて、ヤゴが羽化を始めてから成虫のトンボへとなるために要する時間がどれほどなのかをご説明していきます。トンボの幼虫であるヤゴでいる期間は、種類や個体によって異なってくるものですが、羽化に関しては種類に関わらず、時間はそれほどかかりません。

理由としては水中の安全な場所からヤゴが出てきた状態で、まだ飛べる段階ではなくもっとも捕食者に狙われやすいため、ゆっくりと成虫のトンボになっているわけにはいかないためです。

ヤゴが羽化に要する時間は、その仕方によって多少の違いがあります。ヤゴがトンボになるための羽化の仕方としては、倒垂型直立型2種類があり、前者の場合には幼虫から上半身が出てくると一時的に動かなくなり、その時に大きくのけぞります。

この倒垂型の方法では、植物の茎などに登ってヤゴの羽化が行われるものです。後者の直立型は幼虫から上半身が出てきて一時的に動かなくなるものの、この際に自ら直立、つまりヤゴが立っている状態になります。

これらの羽化の方法はヤゴの種類によって決まっており、飼育を行う場合には羽化の仕方を理解した上でしやすい環境を整えてあげることが必要です。一方でヤゴが羽化を始めて成虫のトンボになるまでにかかる時間は、上半身が出た状態で身体が固まるまでの間がもっと長くかかります。

ヤゴの羽化に要する時間の目安として、直立型であれば5分から10分程度で、倒垂型では20分から30分程度の時間がかかります。ただ、実際にはここに至る準備段階までにも時間はかかるので、早くて羽化準備に30分から60分程度の時間は必要です。

そして、ヤゴの羽化が行われるタイミングは春の時期はまだ寒いため昼間に行われますが、暖かくなってくると夜間に行われます。また、夜間にヤゴの羽化が行われる場合には、夜の間は成虫になってもトンボの状態でじっとしており、日がのぼる前にトンボの姿にで飛び立ちます。

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