タガメ
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タガメの飼育方法とエサの種類

タガメ飼育方法エサの種類について、注意点や手入れの仕方を知りたい方はどれほどいるでしょうか。タガメは水の中で生きている昆虫の種類の中でも、獰猛で非常に大きい肉食の昆虫です。今現在では生存しているタガメの数が非常に少なくて、絶滅する寸前であるとされている貴重な昆虫の1つになります。

タガメはとてもデリケートなので自然界で生きていくことは困難ですが環境を整えて飼育すれば、それほど飼育するのが難しい訳ではないです。この記事を読むと、タガメの具体的な飼育方法や、どのようなエサを与えれば良いのかが分かりますので上手に飼うことができるようになります。

タガメの飼育方法と用意する物

タガメの飼育方法は飼う数によって違ってきますがオス1匹とメス1匹で飼育するときには幅が30cmで高さが20cm、奥行きが15cmぐらいの大きさの水槽があれば充分です。また、タガメの成虫は翅を持っているので外に飛び出して脱走してしまう場合があるため、ちゃんとフタを閉めておく必要があります。

タガメの水を水槽にいれるときには1日前に汲み置きしておいた水を水槽の底から約15cmぐらいを目安にして入れて、ホテイアオイなどといった水草も入れて足場になるような場所を作ってあげるのです。なお、タガメが共食いしないように出来るだけ障害物になる水草をやや多めに入れておくのが良い方法の1つとなります。

そして、タガメはエサが足りない状態が長い期間に亘って続いてしまうと、肉食の昆虫なので共食いをしてしまいますので注意すべきポイントです。なるべくタガメが共食いをしないようにするために、同じ容器の中に数多くのタガメを一緒に飼育しないようにする必要があるのです。

野生のタガメを捕獲するのが非常に難しいことから考えても自然界での生息している密度は非常に低い状態なため、数多くのタガメを1つの容器で飼育することは不自然な状況ということになります。

タガメの成虫については、あまり水質にこだわる必要はないです。とは言ってもタガメが捕食した食べ残したエサは当然ながら時間の経過とともに腐ってしまうので、すぐ取り除き出来るだけ汚れないようにして少なくとも1週間あたりに1回は1日中直射日光に当てた水道水に入れ替えた方が良いと言えます。

また、水質より重要なのは水温であり、タガメは高温に非常に弱い昆虫です。中でも夏のシーズンは容器に直射日光が当たらないようにして、30度以上の水温にならないように注意する必要があります。水温が30度以上になると、タガメはすぐ死んでしまうからです。

ちなみにタガメの活動期は春の前半くらいの時期から秋の時期にかけてとなっていて、小魚やカエルなど水の中に棲んでいる小動物を食べながら暮らしています。冬の時期から春の時期にかけてタガメは、土や水の中で春を迎えるのを待つために冬眠をするのです。

春のシーズンから夏のシーズンまではタガメの繁殖期となっていて、メスはオスと子孫を残して卵を産みます。タガメの卵から幼虫が生まれると、5回ほど繰り返し脱皮を行い成虫になっていくという活動を繰り返して生きているのです。

タガメのエサの種類と注意点

タガメのエサの種類は大まかに分類すると、熱帯魚店などで購入するもの自然の中から採取する種類に分かれます。タガメの餌となるものを熱帯魚店などで購入するときには、代表的なものが金魚です。

自然の中から採取する代表的なタガメのエサとして挙げられるのが、おたまじゃくしになります。原則として、タガメよりも小さいか同じぐらいの大きさの生きている小魚などなら何でも口にします。

そのため、熱帯魚店などで出来るだけお金をかけずにタガメのエサを手に入れるのであれば比較的値段が安い、小赤の金魚を選ぶのが良い方法の1つです。また、例えばウシガエルが産卵する場所が近くにあれば、オタマジャクシを簡単に与えることが出来ます。

近年ではインターネット通販サイトで生きているドジョウなども注文することが出来る場合もあるので、そういったサービスを利用するのも良い方法の1つです。また、タガメが冬眠していない4月から11月ぐらいまでの時期はエサを積極的に食べます。

5月から9月にかけてのタガメの繁殖期や冬を越す準備をする10月から12月までのシーズンは、与えた分だけ餌をバンバン食べる食欲が旺盛な時期です。中でもタガメのメスが繁殖期を迎える頃の食欲の旺盛さは凄まじいと言えます。

タガメにエサをたくさん与える分には問題はありませんが熱帯魚店で購入する場合は、お金がかかりますし食べ残しで水が汚れてしまう可能性があるので飼育する人は注意が必要です。タガメはエサを食べないと生きていけないですし、共食いをしてしまう問題が発生してしまいます。

だからと言って、必要以上にタガメにエサを与える必要はありません。タガメの幼虫も成虫と同じように金魚やナマズやオタマジャクシなどを食べますが、幼虫の大きさに応じてあまりサイズが大きくないものを選んで与える必要があります。

あまりに大きいサイズの金魚やナマズ、オタマジャクシなどのエサを与えると、タガメの幼虫が捕食できなかったり、振り回されてしまう場合があるからです。野外ではタガメは主に小さめのサイズのカエルを捕まえて食べていますが、ギンヤンマというトンボ種がまだヤゴの状態の時に捕食したり、ドジョウやカブトエビそして川魚など実際に色々なものを捕まえて食べています。

熱帯魚店でタガメのエサとして金魚が選ばれる最も大きな理由は、単純に値段が安いからです。もし近所の熱帯魚店などで金魚よりも安くて生きている小魚を販売していたら、金魚の代わりにそれを代用してタガメのエサとして問題なく金魚をエサにする必要はありません。以上がタガメの飼育方法とエサの種類についての説明でした。
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