モンシロチョウの幼虫が動かないときはどういった原因であるのか、またモンシロチョウの脱皮時期はいつなのか気になる人も多いのではないでしょうか。モンシロチョウは、日本でも全国的に見ることができるチョウになります。モンシロチョウの成虫の特徴は、黒と黄色と白がベースになっており非常に美しい外見をしています。
モンシロチョウの大きさは、小さい子供の手のひらと同じ位にありますが、種類によって若干大きさが異なります。比較的日本全国の地域でモンシロチョウを見ることができるため、子供時代に飼育したことがある人も少なくないでしょう。この記事を読むと、モンシロチョウの幼虫が動かないときの2つの理由と脱皮時期について理解することができます。
モンシロチョウの幼虫が動かないときは2つの原因
モンシロチョウの幼虫が動かないときには、2つの原因があります。その前にモンシロチョウは、日本にいるチョウの中でも、比較的育てやすいのが特徴になります。大抵どこでもモンシロチョウは繁殖しますので、子供が幼虫を捕まえて成虫にすることも決して難しくありません。
このような紋白蝶は、卵から幼虫になると何回か脱皮を繰り返すことになります。ただ、時には飼育しているモンシロチョウの幼虫が動かないことに対して不安になることもあります。モンシロチョウの幼虫が動かない場合には、どのような可能性があるか気になるはずです。
このモンシロチョウの幼虫が動かないときには、大きく分けて2つの考え方があります。その1つは、残念ながらモンシロチョウの幼虫が完全に亡くなってしまったパターンです。やはり、自然の環境の中でも、すべてのモンシロチョウの幼虫の個体が成虫になるわけではありません。
人間でも同じですが、モンシロチョウもやはり一定の数はお亡くなりになってしまう可能性があります。特に、人工的にモンシロチョウの幼虫を飼育している場合にはその可能性が高くなるでしょう。また、夜中から成虫になるモンシロチョウのサイクルでは、ちょっとした振動や温度の変化などに弱い場合もあります。
もちろんモンシロチョウは日本各地にいる昆虫ですので、必ずしも温度変化に弱いとは限りませんが、人間のちょっとした刺激によりなくなってしまうことも少なくありません。
もう一つの可能性としては、モンシロチョウの幼虫が眠っている状態であるということです。そもそも、モンシロチョウの幼虫からサナギになるときには、非常に大きな負担がかかります。モンシロチョウの幼虫がサナギになるということは、その体の形が大きく変わるものですので、命をかけて成長するわけです。
人間の場合親に育てられていますのでよくわからないかもしれませんが、それでも子供の頃には何度か命の危険があったことを少なくないでしょう。昆虫ならば、なおさらです。よく、モンシロチョウの幼虫が成長していく過程は、人間の反抗期に例えられます。
人間で言えば、小学生の終わりから中学生位そしてときには高校生ぐらいにかけて反抗期を迎えることが少なくありません。これは、子供から大人になるための通らなければならない道の1つです。昆虫の場合には、反抗期よりもさらに強い抵抗が起こるわけです。
このようなときには、少しの刺激でも敏感になってしまう可能性があります。そして、彼らが急激に変化するため体を動かすことができないのも特徴です。このような理由からモンシロチョウの幼虫が脱皮している途中や、さなぎになっている時でも動かないくなることもよくあります。モンシロチョウの幼虫が全く動かなくなったからといって、既に亡くなってしまったのではないかと安易に考えないことも重要です。
モンシロチョウの幼虫の脱皮時期について
では、モンシロチョウが幼虫から蛹を経て成虫になるにあたり、その脱皮時期はどの程度になるでしょうか。基本的に、モンシロチョウの幼虫の最初の脱皮時期は、秋頃時期になります。この頃はモンシロチョウの幼虫の大きさも非常に小さく、多くの場合紋白蝶と見分けがつかない可能性が高いです。
モンシロチョウの幼虫が脱皮をしたときに、頭だけが大きくなっていることが少なくありません。最初は頭でっかちな形をしていますが、次第に身体が頭の大きさについてきます。
次に、モンシロチョウの幼虫が2回目の脱皮が行われる時期は、秋から冬にかけてです。この時期は、大きさも7センチ位で紋白蝶の幼虫と見分けることができるようになるでしょう。ただ、まだこの大きさでは本格的な青虫の大きさとは言い切れないです。さらに大きくなるためには、もう何度か脱皮をすることが必要になります。
モンシロチョウの幼虫の脱皮が3回目に行われる時は、約9cm位の大きさになります。この大きさになると、いよいよ紋白蝶の幼虫と見分けがつくようになる事です。モンシロチョウの幼虫にはこの段階で目のような模様が付いており、これが非常に色鮮やかですが、目に見える部分は単なる模様ですので実際に目があるわけではありません。目があるとしても、別の部分にあります。
モンシロチョウの幼虫が4回目に脱皮するときには、よいよ最終段階です。この段階ではそれなりの大きさになりますので、見ていて大きい感じがするでしょう。これらを繰り返していくと、春頃にはさなぎになります。
そして、さなぎになるとモンシロチョウはいよいよ動かなくなりますが、お尻を触ってみると動くことがあります。ただ、成長段階の中でもこの時期がモンシロチョウにとって1番急激に成長する時期です。
そのため、あまり人間がモンシロチョウの蛹をむやみやたらに触ってしまうと亡くなってしまう可能性がありますので、人間の飼育の下で行っている場合には触らないようにすることが重要です。さらに成長を遂げると、いよいよ成虫の蝶々になりますが、この時できるだけ薄暗い場所に置いておくことも必要です。
モンシロチョウが成虫への最終段階の状態では自然の環境が1番に良いですが、室内で飼育する場合であまり気温が高いところや寒いところ逆に明るすぎるところなどは成長を妨げてしまう可能性があります。やはり自然の中に生きている生き物ですので、自然の温度や明るさが重要です。以上が、モンシロチョウの幼虫が動かい場合の2つの理由と脱皮時期の説明でした。
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