モンシロチョウ

モンシロチョウのエサは成虫と幼虫でどう変化するのか

モンシロチョウエサは、成虫幼虫どのように変化していくのか気になるという方はいないでしょうか。身近にいる昆虫のなかには、成長の過程でさまざまな変化を遂げるものがあります。その変化は外見や食べ物の違いとなってあらわれることが多く、人間とはまた対照的といえるでしょう。

昆虫が大好きという人にとってはこのような自然の不思議には敏感で、興味をもって観察をしようとするはずです。この記事を読むと、モンシロチョウの成虫と幼虫それぞれのエサとして何を与えれば良いのかや、実際に与える際に注意したいこと、観察をする上でのポイントなどがわかります。

モンシロチョウのエサは成虫だと何を食べるのか

まずは、モンシロチョウのエサは成虫だと何を主食としていくのかを説明していきます。モンシロチョウは「完全変態」といって、幼虫のころと成虫とを比較すると、外見はもとよりエサについても大きな違いがある生き物といえます。

世の中のさまざまなチョウが花の周囲を飛んでいることからもわかるとおり、モンシロチョウの成虫もやはり花の蜜が主食です。モンシロチョウの成虫はエサをとるときには花にとまって、渦巻き状に折り畳まれたストローのような長い口をのばして花弁の奥に差し込みます。

そうはいっても実は蝶々の種類によって好みの花の種類は違っており、モンシロチョウの成虫の場合には主にタンポポやアブラナ、ハルジオン、アザミなどの蜜を吸うことが多くなっています。

これらの花が咲く季節はそれぞれ異なっていますが、実はモンシロチョウにも春型夏型といったタイプの違いがあり、どのような時期に成虫になったのかによって、おのずと食料として得られる花が異なりますので、自然に合わせて選択をしています。

たとえばモンシロチョウが蛹の姿で冬を越して春のあたたかいシーズンになってから成虫になったものは春型モンシロチョウと呼ばれ、その成虫が産んだ卵が夏に羽化すれば夏型とよばれます。

夏型モンシロチョウの方が翅の黒い斑点がはっきりと濃くなっていて、色も黄色がかっているなどの特徴がありますが、基本的に花の蜜が主食という点では同じです。

このため春型夏型のモンシロチョウといった違いにかかわらず、もしも虫かごの中でモンシロチョウの成虫を飼育するのであれば、花の付いたタンポポなどの植物を取ってきて水を入れた花瓶に入れておくのが最適です。

なかなか自然の花を手に入れるのが大変な場合には、脱脂綿スポンジなどに砂糖水やはちみつを溶いたものを浸し、それを花の蜜の代わりとしてかごの中に入れておくのがよいでしょう。その際には割り箸などで止まり木になるような場所をつくっておき、ここに脱脂綿を巻きつけるなどの工夫をしておくことも必要です。

モンシロチョウの成虫は感覚器官がとても優れており、口の周囲や前脚の先端などに感覚毛とよばれる細い毛が生えています。実はこれが味覚を感じ取る器官となっています。

また、止まり木に止まって蜜を吸う場合には、モンシロチョウの成虫は翅をのばした状態になりますので、できれば虫かご自体も幼虫時代の小さなものから、できるだけ大きめのものに交換しておいたほうが良いでしょう。

モンシロチョウのエサは幼虫の場合には何を与えるのか

続いて、モンシロチョウのエサは幼虫の場合に何を主食として与えると良いのでしょうか。モンシロチョウの成虫は花の蜜を吸いますが、アオムシとよばれることの多いモンシロチョウの幼虫の場合にはこれとはまったく異なる餌となります。

モンシロチョウの幼虫のエサやりとして適当なのはアブラナ科の植物の葉っぱ、特にキャベツやブロッコリー、アブラナ、ダイコン、コマツナなどの葉があれば最適といえます。アオムシがキャベツ畑などによく隠れていることを思い出せば、住み家となっている場所の周囲にある植物が主なエサという理屈がよくわかります。

これらの種類の植物は、いずれもスーパーマーケットなどで気軽に購入できるものばかりですので、料理に使った残りのようなものを飼育している虫かごの中に投入しておいてもかまいません。ただし、腐ったものなど状態が良くない野菜は餌として入れないようにしてください。

モンシロチョウの卵の状態で捕獲した場合には、その卵が付いているキャベツの葉などをそのまま虫かごに入れておけば、孵化したあとで卵の周囲にある葉をそのまま食べて大きくなります。

また、孵化したてのモンシロチョウの幼虫は黄色ですが、やがてアブラナ科の植物などの緑色の葉を食べることによってしだいに体全体が緑色になっていきますので、餌やりとあわせて子供に観察させてみるのもよいといえます。

こうして葉っぱを食べて大きくなったモンシロチョウの幼虫は、途中で何度か脱皮をして、さらに大きく成長します。食欲はひじょうに旺盛ですので、エサを切らさないようにすることが大切です。またモンシロチョウの幼虫は食べたあとに大量のフンをしますので、虫かごの中の清掃も容易にできるようにしておく必要があります。

モンシロチョウの幼虫は脱皮を繰り返してひととおり大きく成長すると、やがてほとんどエサを食べなくなってしまう時期が訪れます。もちろん体調がよくない場合もあり得ますが、そのまま動かずにじっとしているのであれば、モンシロチョウの幼虫が蛹になる準備をはじめたものと考えたほうがよいでしょう。

この状態になった場合にはむやみに手で触ったり、持ち上げたりしないことが重要です。ただし体内にハチの一種が寄生していた場合にも幼虫の勢いがなくなることがあり、この場合はやがて体内から無数の寄生虫が湧き出てきて、そのまま黄色い繭をつくって居着いてしまいます。

残念ですがこのような寄生されてしまったモンシロチョウの幼虫はもはや助かりませんので、すみやかに虫かごから排除しなければなりません。
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