カブトムシのさなぎが動くと水は必要かどうか、水分補給が蛹の間にいるのかいらないのか疑問に感じたことはないでしょうか。カブトムシのさなぎに水は必要かと言う質問に対しては、直接的には必要ありませんが周辺の環境下で水分を維持することが必要と言う答えになります。
カブトムシの蛹は周辺の湿気を吸収して水分を補給している性質があるため、乾燥すると死んでしまう危険があり、周囲の環境に十分に注意することが必要となるのです。
この記事を読むと、カブトムシのさなぎが動く理由と水は必要かということが詳しく理解でき、幼虫から成虫になる場合の生態の変化を知る事が可能になります。
カブトムシのさなぎが動く理由
カブトムシのさなぎが動く姿を目の当たりにすると、初めてカブトムシを飼育する人にとっては一つの大きな衝撃となります。カブトムシのさなぎの状態は外側は殻に覆われ、外気と遮断されているように見えて硬いイメージがあります。
しかし、実施にカブトムシの蛹の内側はドロドロの液体状態であり、幼虫から成虫へと形を変える準備をしています。そのため、この大きく形を変える様子や状態をカブトムシのさなぎが動くように見えるのです。
特にカブトムシのサナギが成虫になっていくと激しく動くようになり、やがて外側の殻が固くなり成虫となって外に出ることになります。カブトムシは幼虫の状態からある時期が来ると、堆肥など比較的じめじめしたところを選んでサナギになるための準備を始めて、外側に殻のようなものを作り始めます。
この際にはこれまでカブトムシの幼虫の際に食べて蓄えたものを利用しながら、その蛹の形を作っていくのです。この状態では基本的には固まったような形となり、徐々に成虫の本来の形へと変化をしていきます。したがって、成虫になる時期が近くなったサナギほど、成虫のカブトムシに近い形となっているのです。
ただし、そのカブトムシのさなぎの内側は状態がまだ安定していないため、中はドロドロの状態になっており、万が一サナギのツノの部分などを持ってしまうと折れて中からドロドロの液体が出てきてしまってそのまま死んでしまいます。そのためこの蛹の時期の扱いは、非常にデリケートなものとなっているのです。
一般的に蝶などの場合には外側にかたい殻を作り、その中で幼虫から成虫へと体を変化させますが、カブトムシの場合には外側の殻が固まり大人となるため、その育ち方が大きく異なります。そのためある程度大人になってくると動き始めるようになるのです。
カブトムシのさなぎに水は必要か
カブトムシのさなぎには、水は必要かどうか気になったことはないでしょうか。基本的にカブトムシのさなぎは水を直接的に飲みませんが、土マットの周辺を乾燥しないように適度に湿度を保っておく必要があります。
初期状態のカブトムシのさなぎの殻は非常に柔らかく、外の湿気を吸収しながら成長していくため、土マットが乾燥してしまうと蛹の表面も乾いてしまい十分な水分が保てずに死んでしまうことがあるので注意をしなければなりません。
そのためカブトムシのさなぎに水は必要かと言う点に関しては、基本的に必要と言う答えになります。ただし、カブトムシのさなぎが直接的に水を飲むというのではなく、殻をどうして水分を吸収する形となっているため、大量の水を与えるのではなく周辺を乾燥しないように注意をすることが大切です。
自然界では堆肥やその他のじめじめしたところを選んでカブトムシがさなぎの状態に変化するため、飼育をする場合にもこれと同じような状態にしてあげることが必要です。飼育箱の中で成長させる際には、腐葉土などを入れたり、おがくずなどを湿らせておく方法も有効です。
おがくずの場合には放置しておくと乾燥しやすいので、定期的に霧吹きなどで湿り気を与えてあげることが必要となります。カブトムシの幼虫も基本的には直接水を飲まず、植物の葉などから水分を吸収しています。
そのため水を容器等で用意する必要はありませんが、周辺の土などを常に乾燥しないように保っておくことが重要です。成虫になると水分を補給するようになりますが、その他の状態のときには直接水を与える必要はありません。その代わり周囲の乾燥に十分に注意をすることが大切になります。
