クマバチのオスとメスの違いは、その行動時期に注目してみるとわかりやすいことをご存知でしょうか。クマバチは求愛行動を積極的に行う必要があることから、オスは特に早い時期から激しく動き回る習性があります。また、熊蜂のオスは動くものを見るとメスであるかどうかを確認しに来るという習性も持っているため、比較的人によってきやすい性質もあるのです。
この記事を読むと、クマバチのオスとメスの行動の違いの具体的な特徴や、それぞれの行動パターンと危険性についても十分に理解することができるようになります。
クマバチのオスとメスの違いはホバリングで寄ってくるかどうか
クマバチのオスとメスの違いは、意外と簡単に見分けることができます。クマバチのオスは求愛行動のためにメスの近くに寄って行くという習性があり、あまり目が良くないために動くものを見るとそれがメスかどうかを確認するために猪突猛進のごとく近づいて来ます。
そのため、クマバチのオスは人間が近くへ通りかかるのを見つけると動いているものがメスかどうかを確かめるために猪突猛進のごとく私たち人間のそばに寄ってくることがあり、その体の大きさや羽音の大きさからスズメバチのように攻撃を仕掛けてくるものと勘違いしてしまうことも少なくありません。
しかし、これはクマバチのオスの求愛行動の1部であると考えられる面もあるため、攻撃意思は全く無く驚かずにそっとしておくことが大切です。クマバチはその体の大きさと青砥の大きさからスズメバチと間違えてしまうことが少なくありませんが、体が黒くずんぐりとしていることからよく見ると違う種類だとわかるものです。
また、クマバチのオスは攻撃するための毒針を持っていないため、人を刺すということができないようになっております。スズメバチのように攻撃をむやみに仕掛けてくる事は、全くありません。
クマバチの種類としてはミツバチの仲間であり、花の蜜を集めて巣に運ぶと特徴のあるハナバチに分類されているので、熊蜂は必要以上に人を攻撃することはない温厚な性格となっているのです。
クマバチのメスはおしりの部分に毒針を持っており、自分の身に危険を感じたときには人を刺すことがあります。ミツバチは、その毒針を一度人に刺すと抜けてしまうものとなっており、毒針が抜けた場合には死に至ってしまう点がありますが、クマバチはスズメバチや他の蜂たちど同様に何度も毒針を使って刺すことが可能となっています。
いくら温厚のクマバチといえど、自分や仲間の身に危険が迫っていると感じた場合には容赦なく攻撃を仕掛けてくるので、クマバチを見つけても刺激をしないようにすることが非常に重要です。クマバチのオスとメスの違いを一目で見分けるには、何もしなくても動くもののそばに寄ってくるかどうかという点が1つのポイントとなります。
ただし、オスの熊蜂は毒針を持っていないといっても、対となっているメスの熊蜂が危険を感じて攻撃を仕掛けてくる場合もあるため、基本的には不用意にクマバチを刺激をしないことが重要です。クマバチに刺されてもスズメバチのように強い特性を持っている訳ではありませんが、人によっては危険な状態となってしまうことから注意をしなければなりません。
クマバチのオスとメスの違い時期編
クマバチのオスとメスの違いを確認するには、時期による見方でも把握することができます。クマバチはメスが初夏に木の幹などに巣穴を作る習性があるため、この前後の時期にはメスが巣の材料を集めるために多く出没する傾向があります。
クマバチの巣作りが終わるとその中で子育てをする形になるため、夏の時期はメスはあまり外に出ない傾向があります。そのクマバチの巣作りが終わった直後にはメスに変わって今度はオスが蜜を集めることを目的に多く飛行することになるため、初夏を中心に出没時期がオスとメスで異なってきます。
したがって、この時期にクマバチのオスとメスの違いが明確に現れることになるのです。クマバチの求愛行動はこの巣作りの前の春によく行われることになるため、春の時期にはオスとメスの両方が非常に多く飛びまわることになります。
また、クマバチのオスは求愛行動のために様々な動くものに興味を持ちよってくる習性を発揮することから、春から初夏にかけてはクマバチに追いかけられてしまうと言うことも非常に多くなってしまうのです。
動くものを見つけたらクマバチのオスから人のそばに寄ってくるような行動をすることがあるため、大きなハチがそばに寄ってきた場合にショックや恐怖を感じてしまうという人も少なくありません。
しかし、この場合のクマバチのオスの行動は、メスと間違えて確認しに来ていることから、基本的には刺激をしないようにあまり動かずにいることが大切です。インパクト抜群のオスのクマバチが急接近して来たからといって急激に走って逃げたりすると、逆にメスかどうかを更に確認しに来るのでしつこく追いかけられ続けてしまいます。
なお、万が一、このようにオスのクマバチに追いかけられている時にメスがその近くにいた場合にはメスに刺されてしまうこともあるため注意をしなければなりません。続いて、メスのクマバチが巣を作り終えると、その中で子供を産み子育てが始まります。
クマバチの子供は、他のハチの種類と異なり比較的長い期間木でできた巣の中で生活をすることになり、親のクマバチが運んでくる蜜や花粉を食べてある程度の大きさまで成長をすることになるため、春になると初めて巣の外に飛び立つということになるのです。
そして、クマバチの巣の外に出てオスが求愛行動を行い、新たなカップルとして誕生すると、子供ハチを育てた段階でその短い一生を終えることになります。クマバチのオスとメスの違いは行動の時期にも異なってきますが、その寿命が1年程度と短いことから比較的春から初夏にかけて頻繁に行動をすることが多いのが特徴です。
特にオスのクマバチは春の早い時期からメスを求めて激しく動き回る性質を持っているため、春の早い時期から行動をしているのはボスの場合が多く、メスのクマバチは初夏近くなってから頻繁に出没するようになるのが特徴です。
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