スズメバチ
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スズメバチの巣は初期段階こそ処理する安全性が高い理由

スズメバチは、初期できるだけ処理する必要があることをご存知でしょうか。日本の地域に生息するスズメバチは全部で17種が存在しますが、いずれもハチ類の中でも比較的その攻撃性がとても高く、さらに強い毒を持つ危険な種であると言われています。

1983年以降のハチ刺傷による死亡例は800名以上(ミツバチやアシナガバチも含むが被害は少数)に上ります。そのため発見したら早期に駆除する必要があるのですが、スズメバチの巣の状態によって駆除の難易度が変わるので注意しなくてはいけません。

この記事を読むと、なぜスズメバチの巣を初期段階で駆除すると安全なのかという理由が分かり、初期と作りかけの巣の違いについても理解することができます。

スズメバチの巣は初期こそ処理するための難易度が低い

スズメバチの巣を処理するなら、できるだけ初期段階に行う必要があります。スズメバチの巣は大きさに比例してハチの数も多くなり、それと同時に危険度も増すので注意しなくてはなりません。

「まだスズメバチの巣が初期段階で小さいから・・・」「スズメバチの巣の処理をどうしたらいいのか分からないから・・・」とほおっておくと、どんどんスズメバチの巣が大きくなって取り返しのつかないことになってしまうので、発見した時点で駆除を考える必要があります。

スズメバチは種類によりますが、春から初夏(4月~6月)の時期にかけて活発に活動し始めます。この時期はスズメバチの数も少ないので比較的駆除もしやすい季節となっています。

スズメバチの場合でありますと、作り初めの初期は女王蜂がたった1匹でせっせと苦労しながら時間をかけて巣作りをしています。1匹なので危険が少ないという理由もありますが、女王蜂は自分の身を守り子孫を残すことを優先しているので攻撃性が弱く、威嚇をしても周囲を飛び回る程度で大きな危険性はありません。

目安として初期のスズメバチの巣の大きさは4cm~6cmほど、少なくとも10cm未満を基準にしてください。また、スズメバチの巣を作り始めてからおよそ1ヶ月までは女王蜂と幼虫しかいないので安全だとされています。

スズメバチの種によっては5月以降になると幼虫が羽化して働き蜂として成長するので危険度が徐々に増してきます。7月以降はスズメバチの働きバチ数が増えて活発になり、最も攻撃的になるでしょう。となると4月か5月が初期段階のスズメバチの巣であると言えます。

初期段階のスズメバチの巣なら自分で駆除することも不可能ではありません。ただし、いくら初期段階の巣だからといってもスズメバチの働きバチがいればに刺されるリスクもあるので、自己責任で行うようにしましょう。

スズメバチの初期段階の巣の駆除をする場合は、ハチの活動時間を考慮して夜間(日没から2~3時間後)が良いとされています。万が一スズメバチに襲われてもいいように雨合羽や軍手などを着用して肌が露出しない服装で、巣から十分な距離を取って殺虫剤を1秒ほど噴射します。

スズメバチの様子を窺いながら、女王蜂の動きが鈍くなったところで巣を叩き落して厚手のビニール袋に入れて処理します。また、スズメバチ専用の殺虫剤をかけておくことで予防もできます。

働き蜂に成長していても10数匹程度ならまだ安全であり、より注意すればこの規模のスズメバチの巣であれば自分でちゃんと駆除することも可能です。いずれにしてもスズメバチの危険性はミツバチやアシナガバチの比ではありません。自分で駆除することに少しでも不安を感じたのなら、迷わずスズメバチの駆除業者に依頼するのが賢明でしょう。

ススメバチの巣は初期と作りかけでは危険度が大きく違う

スズメバチの巣は、初期作りかけではその危険性が全く違ってくるので注意が必要です。初期段階のスズメバチの巣では、女王蜂しかいなかった巣作りも1ヶ月も経てば幼虫が羽化して働き蜂になります。

スズメバチの働き蜂は女王蜂とその幼虫をしっかりと外敵から守り、コロニーを大きくすることが目的なので、必然的に警戒心と攻撃性が高くなっています。スズメバチは4月~5月中旬にかけて女王蜂が巣作りをし、5月~7月にかけてスズメバチの働き蜂が羽化します。

この頃にはスズメバチの働きバチの数が、200~300匹にまで増えます。スズメバチのコロニーが最も大きくなり繁殖期を迎える8月~10月には、蜂の数は500~800匹に増え、攻撃性も一番高くなります。

スズメバチは女王蜂以外は寒く冷え込む冬を越えることができないので、働き蜂は冬を迎える前に死んでしまいます。そのため秋の季節以降にスズメバチの巣の駆除するのも安全ですが、自宅の軒下などに巣を作られた場合は最も危険な時期をどう乗り切るかが重要でしょう。

ちなみに、ハチ被害の多くはスズメバチやアシナガバチなどコロニーを形成する種によるもので、コロニーを守るために起こります。巣が大きくなる7月~10月にかけてハチ被害が集中しているのもそれが理由です。

スズメバチの攻撃対象は幼虫の餌や餌場を荒らす外敵警戒範囲に侵入してくる外敵そしてコロニーに危害を加える外敵の3つがあります。人間が攻撃対象になる可能性は餌場を荒らす敵、コロニーに危害を加える敵とみなされた場合です。

実際に人間にその意思がなくても、不用意にスズメバチに近くづくことで外敵と判断されて攻撃を受けます。スズメハチの警戒範囲は数m~10数m程と幅広いですが、過去に敵が侵入してきた経験のあるコロニーは警戒範囲が広くなっているようです。

また、スズメバチは黒色や赤色などの濃い色の対象物、素早く動く物、においに反応するので不意に攻撃を受けることも少なくはありません。5月~7月は巣の作り掛けですが、先述したようにこの時期になるとスズメバチの働き蜂が数百匹に及んできます。

そのため、安易に自分の判断でスズメバチの巣を駆除するのは諦めた方がいいでしょう。スズメバチを駆除する場合は駆除業者に依頼するのが一般的ですが、自治体に相談する方もいます。

対応は自治体によって変わり、スズメバチの巣の駆除を引き受けてくれることもあれば、駆除費用の一部負担、業者の紹介あるいはスズメバチの巣に必要な駆除道具の貸し出しなど様々です。相談してみる価値はありますが、公共の場でない限り基本的には個人でハチ退治専門の業者に依頼することになります。
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