タガメ料理は今後の世界的なある問題について、必要とされている昆虫食であることをご存知でしょうか。昆虫食は、昨今の健康志向や将来的な食糧難の可能性によって、日本を含め世界各国で話題に上ります。
勿論、誰もがすんなりとタガメ料理などの昆虫食を受け入れられるとは限りませんが、いずれ無視することができなくなる未来が到来すると考えられています。また、グルメ的にも思いの外タガメ料理などの昆虫食は美味しいという評価が日本国内でも高まりつつあります。
さらに、昆虫食は栄養面も環境問題対策にも優れていることから、前向きに新しい食材として世界的な支持を得て受け入れられつつある状況となっています。この記事を読むと、タガメ料理などの昆虫食がどうして世界的に注目されているのかという理由がわかります。
タガメ料理は栄養価が高くて美味しい
タガメ料理は栄養価が高く、しかも美味しいと評価されていて高級食材扱いとしている国も少なくないです。昆虫自体は全体的にタンパク質が豊富で、肉に変わる食材として将来の世界的な食糧難を乗り越える鍵を握ります。
驚きの事実ですが、タガメ料理などの昆虫食に関してタンパク質に限れば、大型動物にも負けないほどの含有量ですから、食材として重要視されているのも納得です。更に、昆虫食には肌や細胞の機能維持に欠かせないビタミンとミネラルや、体内で合成できない必須アミノ酸まで豊富な栄養素がたんまりと入っています。
また、タガメの卵は完全栄養食とされておりますが、タガメ本体も同様に栄養価が非常に高くて、スーパーフードの一種に含まれることも珍しくないといえます。おまけに、タガメ料理に含まれる脂質は良質な不飽和脂肪酸ですから、コレステロールを減らし血管の若返りへと導いてくれます。
このように、タガメ料理は栄養価が優れるだけでなく、栄養バランスが良好で質まで良いほど理想的な食材です。気になるタガメ本体の香りはフルーツ系のようなトロピカル要素があり、日本人は洋なしのようなニオイと表現しますが、リンゴのニオイに感じられることもあります。
タガメは、カメムシの仲間なので強烈なニオイを連想しがちですが、実際は良い香りで好ましいと感じる可能性が高いです。そして、タガメはややミント混じりの香りもしますから、好みに左右されることはあるでしょうが少なくとも甘さが強いニオイではないです。
一方のタガメの味は、香ばしさがあってコクが味わえたり、食感がエビのような甲殻類に近いとされます。東南アジアのタイの国は、タガメを養殖して一般家庭にも普及しているほど、タガメ料理を心から愛している国の1つです。
タイの屋台ではタガメの揚げ料理が人気ですが、スーパーなどでは蒸したり、煮たものも店頭に並ぶことがあります。そして、料理用のスパイスにもタガメは使われていて、いわゆる魚醤に加工され販売しています。
それにタガメなどを付け込んだお酒までありますから、タイでは本当にタガメ料理などの昆虫食が国民的な食材に位置づけられます。タガメ料理における味つけは様々ですが、醤油を絡めていただいたり、味噌味の調味料もタイでは定番です。
タガメの果実に似た香りや甲殻類に似た香ばしい食感に、ミント感とスパイシーな感じが加わるので、日本でも新しい食材としての可能性を秘めます。タイ料理ではタガメが色々な使われ方をしますが、甲殻類のような味がすることから工夫次第で和食にもマッチすると思われます。
近年ではタガメ料理はヨーロッパでも注目が集まっていますしが、日本と同じくまだ昆虫食が定着はしていないもののやがてその栄養価と味が評価され定番食材になっても不思議ではないでしょう。
タガメ料理が世界の食糧難を救う可能性がある
タガメ料理が世界を救う。これは決して大げさな話しではなく、今後の人口増加による世界的な食糧難の時代を乗り越えるのに昆虫食が問題解決への救いの手となる可能性があります。
2019年の地球人口は約76億人で、2000年の時点の61億人から比べると、約20年足らずの期間で15億人も増えた計算です。2050年代には世界人口が100億人に到達すると予測されているので、人類が世界的な食糧難に直面するのは時間の問題との警戒がされております。
地球の人口に対して土地の面積は当然ながら限られていますし、海洋生物や地上の動物の数にも限界があります。現在の世界各国で行われている養殖技術は、ある程度食糧問題解決策の可能性や希望をもたらしてくれますが、それも手間が掛かる家畜となれば、コストが問題となり得ます。
タガメを始めとした昆虫は、大きさが小さくてもタンパク質の量が動物の肉に近く、貴重なタンパク源になると評価されています。しかし、そもそもが昆虫であるので見た目や食感で拒絶反応を引き起こす人もいるでしょうが、食べ物が全世界で今後は不足するという将来の問題を考えると、今後の昆虫食の浸透は避けて通ることは難しくなります。
しかし幸いなことに、タガメは香りが果物に良く似ていて、食感はエビのように歯ごたえがあって美味しいものです。タガメの味は香ばしさやコクを感じさせるので、昆虫食を伝統的な料理として受け入れている東南アジアの国々では、立派な食材に定着しています。
日本人からすると、醤油や味噌といった調味料との相性がタガメ料理に良く、和食を発展させられる可能性も秘めている点が要注目のポイントです。既に日本でもタガメの揚げ料理や調味料の実績があるので、他の調理方法で新たな料理が生み出せる余地があります。
タガメは昆虫なので、見た目や食感など完全に欠点がないとはいえませんが、それでも比較的受け入れやすい食材なのは本当です。先行して国民的にタガメ料理が味わわれている東南アジアでは、本格的にその養殖を開始して成功を収めています。
タガメなどの昆虫類は育てるコストが低く養殖が容易であり環境条件もあまり管理面が厳しくないなど、食糧難を迎える未来の世界にとってタガメはまさに理想的な食糧問題の危機回避となる昆虫です。
タガメの食感は調理方法に工夫の余地がありますし、味は調味料の組み合わせで整えられるので、後は見た目を解決できれば普通の食材として活用できます。いずれもタガメ料理の仕方次第で解決可能ですから、人口増加による食糧難は決して怖いものではなくなるでしょう。当然ながら、現時点ではあくまでも可能性の話ですが、昆虫食全般が人類の大切な栄養源になってもおかしくないという世界的な流れとなっています。
関連記事
タガメの丸わかり解説
