モンシロチョウ
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モンシロチョウの幼虫の見分け方と足数の秘密!

モンシロチョウ幼虫見分け方が難しく、そして蝶々の成虫の足数の変化についても面白い秘密があることをご存知でしょうか。一般的に大多数の昆虫の足数は6本という認識が普通ですが、実はモンシロチョウをはじめとするチョウの中には足数が異なる種類も存在しています。

一見するとどれも似たような蝶々の容姿であまり差が無いことから色や形からその種類を判断するのは極めて困難ですが、足を詳しく観察して見ると成虫になる前に種類を調べることが可能です。この記事を読むと、モンシロチョウの幼虫の見分け方と足数の秘密について理解することができます。

モンシロチョウの幼虫の見分け方

モンシロチョウの幼虫の見分け方のコツは、どういったポイントに注目すべきでしょうか。モンシロチョウと蛾の幼虫と良く似ており、ぱっと見ただけではほとんど区別することはできません。

大半の種類はチョウになるものが緑色を表す言葉の青を表したアオムシ(青虫)、蛾になるものが茶色くて毛がたくさん生えているいわゆる毛虫と考えてしまいがちですが、実はチョウも蛾もアオムシや毛虫に属する形態を持っているものがあり、その見分け方が難しいのが現状です。

蛾の幼虫の場合は頭の先端がやや茶色くなっている種類が多く、移動をする時には地面を這うのではなくシャクトリムシのように身体を少し浮かせながら進みます。また、蛾の幼虫は警戒心が非常に強いことから少しでも身体に何かが触れると逃げるような素振りを見せるのは、大自然の中で身を守るために長い時間をかけて進化を遂げてきた本能的な知恵です。

一方のモンシロチョウの幼虫の場合は、全体的に緑色で移動は常に全身を地面に這わせてゆっくりと動きます。モンシロチョウの幼虫は、警戒心はあまり無く大人しい性格であり何かに触れることがあっても動じずにのんびりとしている傾向にあります。その分モンシロチョウの幼虫は触覚が発達しており、動きが遅いからこそ事前に危険を察知して身を守る行動をします。

これらのモンシロチョウと蛾の幼虫の見分け方は、裸眼による目視では非常に難しいので「ルーペ」などを使って頭の先端の茶色の有無を確認します。モンシロチョウの幼虫はこの頭の部分が黄緑色であり、蛾の幼虫である場合には茶色っぽい色合いのものが多いです。

モンシロチョウの幼虫であると判断できた場合には、そこから先は足の本数で成虫になるとどんな種類のチョウになるのか判断する見分け方があります。モンシロチョウの幼虫には6本の足の他にも腹脚と呼ばれる部位があり、お腹のあたりに8本、お尻の先端に2本があり、合計で16本もの足数を持っています。

モンシロチョウの幼虫は足が多いことで移動が早くなるのに加えて、木の枝や草など掴める箇所が増えることで安定して留まっていることが可能で落下を防止したり外的から身を守ることも可能です。

モンシロチョウをはじめとするほとんどのチョウは6本の足を持っていますが、タテハチョウやマダラチョウなど一部の蝶には4本足の種類もあり、これらの幼虫は足の本数が少ない点で判断することができます。

これらのモンシロチョウの幼虫の足数は、成長の過程で足が退化していき最後に成虫になった際に必要なものだけが残りますが、幼虫の時の足数が多いことで成虫になってから6本もの足が残る要因となっていると考えられます。

モンシロチョウの幼虫の足数の変化について

モンシロチョウの幼虫の足数について、詳しく説明していきます。大自然の中では美しい模様を持つチョウは良く目立つのはもちろんのこと、数多くの幼虫はあまり素早く動けないばかりか大人しく弱い存在であることから厳しい自然の摂理の中で他の動物のエサとしてターゲットになることがあります。

しかし、弱い昆虫の種類の幼虫が絶滅の一途を辿るかと思いきや、現在でもその命を繋ぎ続けている種類も存在しています。そこには長い時代を経て独自の進化を遂げながら、外敵から種を守り続けてきた知恵があります。

モンシロチョウの幼虫は自然界の中でも比較的栄養価が高く他の動物や昆虫のエサには打って付けの存在したが、そんな中でもモンシロチョウの幼虫が生き残ってきた理由のひとつは足数が大きなポイントです。

モンシロチョウの幼虫には成虫になった時にも残る6本の足の他にも、腹部に8本、尾の先端付近に2本の腹脚と呼ばれている足があります。モンシロチョウの幼虫の腹脚の先端は、吸盤のように機能し移動をほんの少しでも速くしたり、木の枝や草の裏側などの表面を的確に捉えて隠れることも可能です。

また、これらの足を器用に動かすことにより、モンシロチョウの幼虫は複雑な地形を移動したり、身体を支えて地面に落下するのを防いだりすることもできます。触覚は常に周囲を観察し続け、栄養があり食べやすい草などのエサを探したり、危険を事前に察知して回避行動を行うために役立て身を守りながら逞しく育っていきます。

モンシロチョウ足の位置の変化として、幼虫がやがて季節を迎えるとサナギになり、役目を終えた足は成虫になっても使用する6本、一部の種類では4本を残して退化しその代わり美しい模様と空を飛ぶ能力を持つ羽を手に入れます。

しかし、モンシロチョウのサナギの殻は本来外的から守るためのものですが、カラスなどの野鳥からは逃げずにじっとしている格好のエサとなるほか、一部の寄生虫はサナギの中の栄養分を横取りして吸収しながら育つものもありここでも多くの危険が待っています。

そんな厳しい自然の驚異を切り抜けて無事にモンシロチョウの成虫になるとサナギの殻を自ら破り羽を広げ、大空へと飛び立つシーンは生命の神秘と感動を覚えるシーンです。

そのような様子を目撃できるのも、長き時代の中で独自の進化を遂げ大自然の厳しさの中でもモンシロチョウの幼虫が生き残る術を身に付けているからこそです。美しいモンシロチョウの姿を見つけることができた時には、この機能的な足数の作用もあり生き残ることができたことも忘れてはなりません。
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